第95回記念選抜高校野球大会の第9日第4試合は夏春連覇を目指す仙台育英(宮城)が龍谷大平安(京都)を6―1で下し、8強進出を決めた。

 背番号「10」の先発・湯田(3年)が付け入るスキを与えなかった。キレのあるストレートを主体に二塁を踏ませず、7回を3安打無失点の完ぺきな投球。8回から左腕の田中(3年)にスイッチし、9回は3番手の佐々木(2年)が山口(3年)に一発を浴びるが、自慢の継投策で龍谷大平安打線をだまらせた。湯田は「役割役割で考え方は変わるけど、先発だったんで先頭切って試合の流れを作る。抑えならマックスでいかないといけない」と胸を張った。

 味方打線は初回に内野ゴロの間に1点を先制すると、4回には6番・湯浅(2年)の左前適時打で2点目。7回には相手エラーなどで2点を追加し、8回には二死二、三塁から9番・浜田(2年)の右前2点適時打で突き放した。

 エースの高橋(3年)、左腕の仁田(3年)を温存しつつ、投打に圧倒しての快勝劇。須江航監督は「湯田は続投もいいかな、と思っていたが、ブルペンで田中も佐々木もいいと報告を受けた。十分期待に応えてくれた。打力はまだまだ足りない。長打がないので、機動力と打力をコラボレートさせることを再確認して練習した。攻撃も思い切りよく、予想される展開の中では最高の展開ができた。頼もしい限りです」と目を細めた。

 メンバー18人のうち7人が昨夏の優勝経験者。慶応(神奈川)との初戦では仁田、高橋、湯田のリレーで1失点に抑え、盤石の投手力を見せつけている。準々決勝は強打の報徳学園(兵庫)。須江監督は「全出場校の中で一番攻守に力強い。明日が決勝のつもりでいかないと勝てない」と力を込めた。