これぞエースの意地だ。第95回記念選抜高校野球大会は第9日の28日、第2試合で東海大菅生(東京)が沖縄尚学に1―0と接戦を制し、2021年以来、2年ぶりのセンバツ8強入りを果たした。
虎の子の1点を守り切った。先発したエース右腕の日当直喜(3年)が7奪三振で6安打無失点の好投を見せて完封。190センチ、105キロの巨体から144キロ直球と多彩な変化球を繰り出して抑え込んだ。
特にフォークのキレが抜群で「初戦(城東=徳島)は真っすぐしか見せなかったので、その裏をかきました。打てるものなら打ってみろと思って腕を振った」と気迫の投球を振り返った。
上田監督は「ずっと苦しい展開で、この場からいなくなりたいぐらいプレッシャーというか心臓がバクバクしたが、何とか運もあった。選手が粘り強くやってくれた」と目を細めた。
普段、プライベートではのんびり屋で気持ちの面は「弱いです」と漏らす日当だが、ひとたびユニホームに袖を通すと変貌。「この縦じまを着て試合になったら自分の可能性を信じてやるしかない。不安なんか吹っ飛ばして自分の自信のあるボールを投げ込んで打たれたらしょうがない。それがエース」ときっぱり。
29日の準々決勝は前回王者の大阪桐蔭と対戦。一昨年夏に8回途中で降雨コールド負けした因縁の相手だ。それでもエース右腕は「自分が全責任を負う覚悟でいく。今日の試合は全力投球で勝ちにつながる投球ができたので良かったが、次の試合でももっと頑張りたい」と決意を語った。














