第95回記念選抜高校野球大会第10日の準々決勝第2試合は広陵(広島)が専大松戸(千葉)を9―2で下し、13年ぶりの準決勝に進出した。

 注目のスラッガー〝ボンズ〟真鍋慧(3年)は初回にプロ注目右腕の平野(3年)のカーブを右前に弾き返し、2回には一死一、三塁のチャンスに2番手の渡辺翼(3年)から左中間フェンス直撃の適時二塁打を放つ。さらに4回にも二死二塁からあわやフェンスオーバーという中越えの適時二塁打を2打席連続で飛ばし、専大松戸を大きく引き離した。

 4打数3安打2打点と大暴れの真鍋は「逆らわずに甘い球をどんどん言った。いい感じで間が取れて打てた。今日は90点くらい」としてやったり。前回の海星(長崎)との3回戦で体が前に突っ込んで無安打に終わったことを反省。練習でゴムチューブをつけてコーチに後ろから引っ張ってもらい、間を作る打撃を意識した。「突っ込むと打てるボールも打てなくなる。いい感じで間ができた」と声を弾ませた。

 海星との試合後は中井監督から「今日はポンズ(ポン酢)ですよ」といじられたが「ダメな時はずっと言われる。悔しかったんで絶対に打ってやろう」と奮起し、名誉挽回に成功。中井監督も「ボンズですね。日替わりじゃいけない。こちらにきてずいぶん練習し、工夫していて、ようやく真鍋らしいヒットが出た。打とう打とうとせず、時間をかけて緩い球を打ち込んでいた。打ってくれたら、と思っていたが(調子が)帰ってきたのかなあ」と笑顔を見せた。
 
 投げては倉重(3年)が7回途中を5安打2失点に抑え、岡山(3年)との継投で快勝。31日の山梨学院との準決勝に向け、指揮官は「1球で勝敗が分かれる。最後の最後まで全力で戦いたい」と力を込めた。