第95回記念選抜高校野球大会の第8日第2試合で専大松戸(千葉)が高知に6―4で勝利。初のベスト8に進出した。

 自己最速151キロとプロ注目の右腕・平野大地(3年)は初戦に続きこの日も完投勝利。初回に2失点と苦しい立ち上がりも134球を投じて4失点、9奪三振と粘りの投球を見せ、白星を挙げた。試合後には「監督が自分を信頼してくれたので〝最後まで任せろ〟という気持ちだった」とエースの意地をのぞかせた。

 そんな平野の姿をアルプス席から見守っていたのは社会人の川崎製鉄千葉(現・JFE東日本)で外野手としてプレーしていた父・勝広さん(44)だ。高校から投手に転向した平野だが、急成長の裏には勝広さんの存在があった。

 ともに体づくりのトレーニングに取り組み、並々ならぬ努力をそばで見ていた勝広さんだが「こんなにストイックなのは野球に対してだけ。野球を始めたことで、そういった部分が成長した」と明かす。

 また「もともと優しい性格。人に譲ってしまうような」と意外ともいえる幼少期を振り返った。投手といえば強気な部分も必要になってくる。「野球を通じて自分に自信がついてきた。打者を抑えてガッツポーズとかね、自信の表れなんだろうなと」と投手らしいマウンドでの振る舞いに成長を感じている。

 自信をつけたことで、さらに進化を続けていく平野。目標にはヤクルトの奥川をあげている。勝広さんによると「(平野が)中学生のころに奥川選手(星稜)が甲子園で活躍しているのをテレビで見て、あこがれを抱いた」という。奥川がプロ野球選手になった今でも、ユーチューブで投球動画を見て研究を続けている。

 2019年夏の奥川のように、マウンドで視線を集める平野。決勝で敗れた奥川を超えて、チームを優勝に導くことができるか。