第5回WBCで14年ぶりに世界一に輝いた栗山英樹監督(61)が不振に苦しんでいた村上宗隆内野手(23=ヤクルト)のサヨナラ打で勝利した準決勝・メキシコ戦での心境を明かした。

 27日、都内の日本記者クラブで会見に臨んだ
指揮官は、準決勝で1点を追う9回無死一、二塁での村上の打席について、「コーチには『悪いけどバントの準備して』と。もちろん準備してます」と代打をギリギリまで考えていたことを吐露。

 そのうえで「(相手投手が4番の)吉田に四球を出した出し方とかを見ていて。僕はムネ(=村上)で勝負だと思ったので。そういう感じですね」と決断。「もし(WBCを)勝ち切るなら物語が必要。そうじゃないと優勝しきれない。それが合っているかどうかは分からないけど、ぼくはムネと心中と思った」と腹をくくったという。

 結果は左中間へのサヨナラ打。指揮官は「例えば大谷選手だったり吉田選手。2人がベンチで(村上に)バッティングを教えている。『こういう感じになっている』と。(村上が)もっと良くなると選手が思っているし、そうじゃないと世界一になれないと考えていた。(選手が)僕以上に感じて前に進んでくれていた。そういう光景を見て世界一になれると思いました」とベンチでの光景を昨日のことのように思い出していた。