賞金額は〝適正〟なのか。第5回WBCで侍ジャパンが世界を沸かせた。ただ、日本を代表して戦える〝誇り〟とは別に、賞金面については元侍ジャパンメンバーの間からは「安すぎる」と「賃上げ」を求める声が上がっている。
エンゼルス・大谷翔平らを擁した「史上最強」の侍ジャパンが一大旋風を巻き起こした。ベンチ登録された30人のほか、無念の故障離脱となった鈴木(カブス)や栗林(広島)も含め、まさに一丸となって世界の大舞台を戦い抜いた。何にも代えがたい〝誇り〟を胸にチームは解散となるが、日本代表の元選手たちからは賞金について物言いもついている。
かつて日の丸を背負った野手の一人は「代表に選ばれることは本当に光栄なこと」と強調した上で「それは間違いないけど、あまりにも賞金が少なくて驚いた。何の足しにもならなかった」と声を上げた。さらに別の元代表選手も「おカネが欲しくてやっている人はいないと思うけど、オフは例年よりも早くから調整する。WBCは短期間だけど、そこでケガをすればシーズンに影響して年俸をガッツリ下げられるリスクもある。それが500万円そこそこの金額が高いのかと言ったら安すぎる。日本代表を〝正当〟に評価するなら、もっとおカネを積むべきだと思う」と同調した。
今大会の賞金総額は「1440万ドル(約19億4000万円)」。世界一のチームには優勝賞金の「100万ドル(約1億3500万円)」が加算されて「300万ドル(約4億500万円)」となり、準優勝ならば「200万ドル(約2億6900万円)」が分配される。
ただ、そのまま選手たちの手元に届くわけではない。賞金はチームと連盟で半分に分けられ、全体の半額がチーム内で分割される。単純計算で優勝した場合の1人当たりは「約670万円」、準優勝では「約450万円」。1億円プレーヤーが勢揃いする中で、その〝月給〟にも満たない計算だ。
また「規模がまるで違うとはいえ、サッカーのW杯と比べたら寂しい数字。WBCもこれだけ盛り上がったわけだしね」(セ球団関係者)との声もあった。
ちなみに、サッカーW杯カタール大会の賞金総額は「4億4000万ドル(約594億円)」。優勝チームが「4200万ドル(約56億7000万円)」で準優勝は「3000万ドル(約40億円)とまさにケタ違いだったが…。野球の機運も高まりつつあるだけに、再考の余地もありそうだ。











