巨人の中田翔内野手(34)がまな弟子・秋広優人内野手(20)に贈った言葉とは――。首脳陣からの大きな期待を背負って春季キャンプでの一軍スタートを迎えた秋広だが、実戦では結果を残せず、一軍キャンプ終盤の2月28日に二軍降格が決まった。2年連続で自主トレをともにし、そばで見守ってきた師匠・中田翔は今、何を思うのか。明かした「本音」の裏には自身の「覚悟」も垣間見えた。

 ――オフの石垣島での自主トレから気にかけていた秋広が二軍降格となった

 中田翔 もっとできたんじゃないかなと思うし(キャンプイン時は)それくらいのデキだったのでね。自主トレでも速い球をバンバン打っていたからね。それが『なんでこんなに崩れるのかな』って。そこはまだ、僕も含めてですけど、そこは彼のレベルの低さでもありますし、(秋広は)将来的にレベルの高い打者にならないといけない。球団からも期待してもらってるわけだから、そこは自覚してね。

 ――昨年と比べて秋広の成長した部分は

 中田翔 やっぱし正直、今年にかける思いって相当強かったと思いますし、自主トレを見ててもすごい感じた。朝早くに起きて宿舎の前で7時からバット振ってからグラウンド行ってましたからね。去年にはなかった光景なので。そういうのを僕はしっかり近くで見て来たので。ちょっと意識的なものは変わったかなって。アーリーワークと似たようなことをずっと自主トレでやってたわけだから。

 ――秋広にはファームで何が求められるか

 中田翔 自主トレでやってきたことをしっかり意識していく中で、いろんな打撃フォームを、納得した上でマイナーチェンジするのは全然構わないと思いますけど、まだ秋広自身が迷いながらやってるところもあったから「それは当然うまくいかないでしょ」って話だし。試行錯誤しながらやってましたけど、やっぱり紅白戦とは言え実戦形式で結果出なかったらやっぱり不安になるし、それは僕らも一緒だけれども。強い意志を持ってね、いい意味で「頑固」になってもらって、ファームでボコボコ打って上がってきてもらいたい。

 ――自分自身も昨季の二軍降格時はそうやってはいあがってきた

 中田翔 もちろん、打ってあがろうって常に思ってたし。僕に関しては土俵際に立たされてるわけだから。ちょっとそういう意味で「覚悟」の種類は違ってくるけど、彼の場合は若いしこれからの選手でしょ。僕はそういう感覚でやってるのでね、いつクビ切られてもおかしくないって感覚でやってますけど、あいつはまだまだ20歳とかですからね。これからまだ10年、20年やらなくちゃいけない選手でしょ? 僕なんかどうあがいても10年もできないですから。

 ――そうは言わずにあと10年やってほしいが…

 中田翔 10年やったら俺45歳やん! 無理無理。体動かないもん(笑い)。そういった意味でも応援したいですし、僕からしたらかわいい後輩なんでね。ましてや自主トレをずっと一緒にやって、きついメニューを一緒にやってきた後輩ですから。ちょっと違った感情が入るのは当たり前のことであって。なんとかはいあがって来てもらいたいなと思いますよね。