日本のエース右腕・山本由伸投手(24=オリックス)がWBC本戦前最後の実戦登板で一抹の不安を残した。

 序盤は完璧だった。阪神との強化試合(6日、京セラ)で、先頭・近本の打席から150キロ越え直球を連発。1安打を許しながらも初回は無難に無失点で切り抜ける。2回も威力ある直球とキレのある変化球で相手打者を圧倒。わずか8球で三者凡退に打ち取った。

 落とし穴は3回だった。簡単に二死を奪った直後、1番・近本にフルカウントから159キロ直球を右翼席中段に運ばれる痛恨の一撃を浴びた。直後にも渡辺、板山に安打を許すなど、まさかの3連打。後続を打ち取って何とか最少失点でしのいだものの、結局3回50球を投げて4安打1失点。満足いく投球とはいかなかった。

 それでも今回はあくまで調整登板。本大会に向けて万全の状態に仕上げていくための最終確認だったとも言える。本人も降板後「失点はしましたが、いろいろなことを試して良い感覚が戻ってきました。本戦も頑張ります」と前を向く。状態に問題はないだろう。

 山本の次回登板は1次ラウンド最終戦となる12日のオーストラリア戦(東京ドーム)が濃厚。残り時間は限られるが、課題を修正して本来の投球を見せられるか。2年連続沢村賞右腕の好投に期待がかかる。