WBC日本代表の近藤健介外野手(29=ソフトバンク)が「盟友」の進化をうれしそうに語った。日本ハム時代から懇意の仲である大谷翔平投手(28=エンゼルス)が4日の中日との壮行試合(バンテリン)前のフリー打撃で特大弾を連発。中日ナイン、侍メンバーに大きな衝撃を与えた。

 中日戦後に報道陣の取材に応じた近藤は「進化してましたね。やっぱり飛距離。飛ばす能力はすごいと思った」と、メジャーで歴史を築く二刀流の〝現在地〟を確認し満足そうだった。「なかなかプロ野球選手に影響を与える人は少ない。そういう意味ではチームにとって好循環」と大谷合流の効果を実感。大黒柱の偉大な存在感に頼もしさを感じていた。

 一方で、ベンチやグラウンドでは大谷からちょっかいを受けるシーンも。「変わらず普通の生意気なガキです。生意気な後輩とでも言っといてください」と、世界的スーパースターが見せる人懐っこい一面に自然と笑みがこぼれた。

 5日に牧原大(ソフトバンク)と吉田(レッドソックス)が合流し、侍ジャパンのメンバー全員がそろう。これには「チームとしていい方向に向いて、みんなで世界一に向けてやっていきたい」とキッパリ。

 壮行試合4試合で10打数7安打と打棒好調の近藤。目指すべき世界の頂点へ、ギアをさらに上げていく。