プロも口をあんぐりさせるほどのインパクトだった。WBC日本代表の大谷翔平投手(28=エンゼルス)が4日、中日との壮行試合前練習でフリー打撃を行い、驚愕弾を連発。バンテリンドームはどよめきと歓声に包まれた。

 27スイングで9発。うち、めったにお目にかかれないスタンド最上段の「5階席弾」を3発放った。規格外の飛距離はもちろん、バックスクリーンへの低空弾、日本人離れした放物線の弾道に球場は興奮のるつぼと化した。

 とりわけ興味深かったのは、一塁側ベンチに陣取った中日ナインの反応。少年のように目を輝かせ、驚愕の弾道を見守るとあ然とした表情とともにファン同様に拍手を送った。その反応は見たことのない「衝撃」への純粋なリアクションそのものだった。

大谷翔平のフリー打撃を見るためにゲージ裏に集まった選手たち
大谷翔平のフリー打撃を見るためにゲージ裏に集まった選手たち

 打撃ゲージ裏には侍ナインも集結。破壊力満点のスイングに思わず笑うしかないといった様子で、こちらも目を輝かせて〝ショータイム〟を見守った。

 大谷は打撃練習前にゴムチューブなどを使った投手調整を行い、先発登板が濃厚で「二刀流」として出場に意欲を示す1次ラウンド初戦・中国戦(9日、東京ドーム)に向けて着々と準備。「まずは自分の調整をこなしていく。その中で僕に対して信頼を示してくれる選手が出てきてくれると思う」と語っていたが、まさに〝一発回答〟の一日だった。