陸上女子で東京五輪マラソン8位入賞の一山麻緒(資生堂)は、さまざまな苦悩と戦ってきた。

 東京マラソン(5日、東京都庁前発―東京駅前着)に向けて、3日に都内で行われた会見に出席。シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子氏から、現在の調子に関する質問が飛ぶと、一山は「(昨年)12月の初めに肋骨の疲労骨折をしてしまって。5年ぶりくらいに故障してしまった」と告白。続けて「東京マラソンで先頭集団が16~17分のペースで行くとずっと頭に入れて、故障明けからも(練習を)やってきてはいたけど…」と言葉を詰まらせ、涙ぐんだ。

 そのまま沈黙し、松田瑞生(ダイハツ)らが高橋氏の質問に回答。再び順番が回ってきた一山は「日本記録ペースでの練習ができなかった。できた練習よりもできない練習の方が多かった。上手に気持ちのコントロールができなかったのが、状態がよくないと言った理由の1つ」と明かした上で「調子があまり良くなくても当日にならないとわからない。明後日走って、MGC(10月、2024年パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ)につながる走りができたらと思う」と必死に前を向いた。

 この答えを聞いた高橋氏は「昨年(夫の)鈴木(健吾)選手(富士通)も調子が悪いと言った中で、素晴らしい走りを見せていた。本当に試合で何が起きるか分かりません。みなさん全力を尽くしてください」とエール。万全とは言い難いが、一山はあきらめずに戦い抜く。