新日本プロレスの棚橋弘至(46)がタッグ戦線からの再起を図る。旗揚げ記念大会(6日、東京・大田区総合体育館)ではIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)とドリームタッグを結成し、IWGPタッグ王者の「毘沙門」こと後藤洋央紀&YOSHI―HASHIに挑戦する。先日のIWGP世界王座戦での完敗に危機感を募らせる一方、王座奪取後の青写真も描いている。
棚橋は2月18日の米サンノゼ大会で、王者オカダとのIWGP世界王座戦に敗北。「何度も戦ってきましたけど、一番差を感じましたね。試合を支配されました」と完敗を認める。
オカダからは戦前に「最後の挑戦だと思ってかかってきてください」と挑発を受けていたが、実際に試合で厳しい現実を突きつけられたという。「現状維持では(次の)チャンスは来ないだろうなと。IWGP世界は…果てしなく遠い。肉体を変えるか新しい動きを入れるか、リニューアルではなく、根本的にフルモデルチェンジしないと通用しないですね」と険しい表情を浮かべた。
しかし、再起のチャンスは、そのオカダの発言で唐突に訪れた。2人でのIWGPタッグ王座挑戦を呼びかけられ、大田区決戦が決定。ただし、2019年に初結成されたオカダとのタッグは、ともにシングルプレーヤーとしての色が強すぎるのか過去の戦績が芳しくないのは事実だ。
そこで「サンノゼの翌日に朝ご飯を一緒に食べたんですよ。前回のタッグはあまり機能してないって話をしてたんで、今回はうまくハマるように作戦は練っていきたいなと。棚橋、中邑(真輔)のチームも完全に中邑がコントロールしていたので、オカダにコントロールしてもらいたいなと思います」と自己分析には優れながらも、どこか他人任せな改善策を明かした。
タッグでの実績に勝る毘沙門から、抜群のネームバリューを誇るドリームタッグがベルトを奪えば業界に与えるインパクトは大きい。それを踏まえ棚橋は「今トレンドとして、(高橋)ヒロムがジュニアで垣根を越えて(オールスター・ジュニアフェスティバルを)やったりとか、プロレス界全体で盛り上げていこうという共通意識が働いているんじゃないかなと思いますよね。コロナが明けつつある中で、ヘビーもね。いいじゃないですか。各団体、タッグ王者のカーニバルがあっても」と、他団体勢を巻き込むプランを描いている。
かつての師匠・武藤敬司の引退を受けて、より責任感も強まった。「天才がいなくなって、残りは逸材しかいないので。これからは逸材の負担が大きくなりますよ」。タッグ戦線から逆襲ののろしを上げる。












