究極のスーパーサブを目指せ! WBC日本代表に選出された阪神・中野拓夢内野手(26)に、侍ジャパン関係者が今キャンプ中、バント練習の強化を期待している。
チームでは不動のレギュラーも、侍ジャパンでは、二遊間で途中からの出場機会が多くなる可能性が高い。侍関係者には同じく守備代走のスペシャリストとして招集された周東(ソフトバンク)とともに、17日からの宮崎合宿開始前から、重点的に取り組んでほしい練習課題があるという。
「2人はもちろん守備力と足力メインで選ばれた選手だけど、それだけでは選んでいない」と、期待を寄せているのが打撃における小技だ。特に試合終盤を想定した「ピンチバンター」は、念入りに想定した形で取り組んでもらいたいと語る。
「東京五輪の栗原(ソフトバンク)みたいに、5試合やって、たった1打席、しかもそれがピンチバンター。そういうことになっても、やってもらわなければならないときは、やってもらわないと。それが短期決戦だから。心臓が飛び出すんじゃないかっていうぐらい緊張だったと思う。でも、決めた。彼の五輪打席はあの代打バントの1打席だけだったけど、あのバントは、何打点分にも相当する価値あるバントだった」(侍関係者)
金メダルを獲得した東京五輪、準々決勝の米国戦は、無死一、二塁から始まる延長タイブレークとなり「ピンチバンター」で出場した栗原(ソフトバンク)が1球でバントを決めて二、三塁、その後、甲斐(ソフトバンク)のサヨナラ打で、競り勝った一戦だ。侍首脳陣はWBCでも五輪のような緊迫した場面での進塁打を想定し、中野はその〝大役〟を担う候補のひとりと想定している。
第三者からすれば、決めて当然と思われがちなバント。だが、国際舞台での大一番、しかもここ一番の場面でのしかかる重圧は計れ知れないものがある。侍関係者は「自分で自分にプレッシャーをかけながら準備してきてほしい」と、事前にそういった状況を設定した中での練習を数多くこなし、本番を向かえてほしいと語る。
1年目の2021年の犠打はリーグ最多の20、昨季も19とチームのなかでも〝つなぎ〟の役割を期待されることが多かった虎のWBC戦士。重責を涼しい顔でやってのけるためにも、キャンプ中からの1球1球の「こなし方」に力が入ることになりそうだ。












