阪神・岡田彰布監督(65)が15年ぶりに古巣キャンプの指揮を執り、初日(1日)練習前のセレモニーでさっそく今季のスローガン「ARE」(アレ=優勝)にかけたスピーチで虎党のハートをガッチリとつかんだ。

「20年前(2003年)コーチとして初めてこのグラウンド(宜野座)に降りたんですけど、その年『アレ』を成し遂げて。04年から前回監督を引き受けたんですけど2月1日、雨にたたられて石川の体育館ですか、そこに行った記憶があります。宜野座村の方には何とかドームをつくってほしい、というのがあって。ドームが05年に作ってもらいまして、その年に『アレ』を成し遂げた。宜野座村には、そういういい思い出がたくさんありました…」

 その18年前の「アレ」以来の悲願達成へ、満を持して迎えたキャンプ。約5時間の全体練習を見守った指揮官は「まあ、ね。自主トレの期間はあったんですけど、やってきたな~って感じは受けましたね」とご満悦。テレビ会見を終えるとご機嫌で、記者囲みは約15分間、忖度なしのトークで何度も笑いを誘った。初日からそれほどの手応えを感じることができたからこそだろう。

 例えるなら、その姿は65歳の12球団最年長監督にふさわしい好々爺。実際に今オフ、久しぶりに古巣に復帰したことにより、現場関係者以外とも交流することになった指揮官だが、その評判は上々。最後のVを達成した05年当時を知らない関係者からは「無意識だと思いますが、座るときに必ず『よいしょ~』ってつぶやく。ああ、やっぱり監督もお年をめされたんだなぁとか思う一方で、それが『かわいい』っていう女性の方もいます」というほどだ。

 だが、これはあくまでも〝仮の姿〟。前回政権時を知るフロント関係者は「本来はそういうホッとしたところを外で見せないのが岡田監督でもあった。ということは、まだまだ…。そういう本質はいつまでも変わらないでしょうから。投手交代でベンチから出て行って、戻ってきて『よっこいしょ』とは、座らないはずですよ。キャンプないし、シーズンが近づけば、スイッチは入ると思いますよ」と語る。18年ぶりの悲願へ、新指揮官は、まだ自らのリミッターを解除してはいない模様だ。