岡田彰布監督(65)率いる阪神は、2月1日からいよいよ春季キャンプ(沖縄・宜野座)に突入。15年ぶりにタテジマに袖を通すことになった百戦錬磨の老将も「いよいよだなあていう感じ。2月の場合は半ばから実戦も入ってくるので、気分的にもだいぶ違う。選手たちもどのような姿でグラウンドに来てくれるか楽しみ」と腕をぶしている。

 投手陣は12球団屈指の顔ぶれがそろうだけに、やはり課題は野手陣。打力の強化だけでなく、5年連続でリーグ最多の失策数を記録している守備難の改善もチームの重要なミッションとなる。入団から2年連続で20本塁打の佐藤輝明内野手(23)も当然ながら〝最重要強化指定選手〟のひとりだ。

 秋季キャンプでは岡田監督から体力不足を指摘され、レギュラー白紙すら示唆されていただけに、この春へ向ける決意も強い。規格外男の攻守にわたる成長なくして、18年ぶりとなる猛虎悲願のアレはありえないだろう。

 昨季までは右翼の守備位置に就くことも多かったが、今季からは本職の三塁で固定起用される見込み。岡田監督は秋季キャンプ時に背番号8の内野守備時の「腰の高さ」に苦言を呈していたが「やはり一年を通して三塁を守ったことがないだけに、まだまだ体力ができていなかったのだろう。下半身がキツくなると、どうしても上体に頼った楽な動き方をしてしまうからね」と藤本内野守備走塁コーチも語る。

 一流と呼ばれる人間ほど基本をおろそかにしない。藤本コーチは「広島の菊池なんかでも、春季キャンプでは『しっかりと腰を落として正面で捕球する』動きを何度も反復していると聞く。今の佐藤輝に必要なことはそこなんだろうと思っている。まずはしっかりと基礎的な反復練習を徹底させて、意識の改善から始めたい」と球界最高の守備の名手の名を引き合いに出した上で、佐藤輝にも地味ながら過酷な基礎練習を徹底的に課す構えを見せる。

「まずはしっかりと2月までに『練習できる体力』をつくってこれるかだよね。12月にテルに会った時には『下半身鍛えすぎてパンパンっす!』って言ってたよ。ホンマかどうかは分からんけど」とニヤリと笑う藤本コーチ。球春はもう、すぐそこにまで来ている。