捲土重来か――。巨人・菅野智之投手(33)が18日に自主トレを公開した。昨季は2年ぶりの2桁勝利をマークしたものの、故障や不調に苦しめられた1年だった。絶対エースの座も揺らぎ始めただけでなく、3月に開催されるWBCからも落選。国際大会の常連だった右腕を襲った〝屈辱〟が、逆襲への起爆剤となるともささやかれている。

 今オフの菅野は3年ぶりに米ハワイに渡り、現在は沖縄・宮古島で鍛錬を積む。温暖な地で練習を続け「リーグ優勝、日本一しかない。自分自身もファンの皆さんも納得できる数字(成績)を残せる自信がある」と断言した。

 ただ、立場は年々変化をみせてきた。本人にとっても不本意なシーズンが続き、原監督は「(チームの)扇の要に置くべきか、置かざるべきか」と発言。開幕投手も昨季までは菅野の一択だったが、今季は成長著しい戸郷も有力候補に浮上している。そして、世界一を決めるWBCに出場する侍ジャパンの30人の中からも菅野の名前が消えた。

 2年前の東京五輪こそコンディション不良で辞退を申し入れたものの、2017年のWBCなど日本のエースとして活躍。しかし、近年の成績と内容には本人も納得できておらず、昨年12月の段階でWBCへの思いを聞かれると「選ばれないでしょ。何も言われてない。もし声がかかれば死に物狂いになって投げます」とムッツリだった。

 この言葉にチームスタッフは「選ばれなかったことは仕方ないと本人が一番よく分かっているはず。いら立ちは自分のふがいなさと悔しさからくるものだと思う。こういう時の智之は強い。負けん気は人一倍強いし、このまま黙っているとは思えない。戸郷という〝ライバル〟も出てきたし、今年はやってくれるだろう」と無双ぶりの復活を思い描いた。

 侍ジャパン入りした戸郷と内定している大勢に向け、菅野は「どんな役割かは分からないですけど、その先には長いペナントレースがあることを忘れずに意識することが、日本代表にとってもジャイアンツにとっても大事なこと」とエールを送り、チームのエースの座についても「いずれはそうじゃなくなる時が来る。簡単に明け渡すことがあれば、僕にもチームにもいいことじゃない」と闘志をあらわにした。

 プロ11年目の今季、背番号18は再び輝きを取り戻せるか。