次代のエースは憧れの存在に近づき、超えられるか。阪神の4年目右腕・西純矢投手(21)が沖縄・宜野座村で先輩の西勇輝投手(32)と行っている自主トレを16日に公開し、開幕ローテーション入りを期待される今季の目標に「一番は勝ち数で2桁っていうところ。シーズンが終わった時に、規定投球回も投げられたら」と年間を通じた活躍を掲げた。
昨年は5月に一軍で先発枠に入り、同18日のヤクルト戦でプロ初の完投勝利をマーク。9月までに6勝を挙げ、最後は中継ぎも務めるなど着実に成長してきた。昨秋キャンプでもブルペンで150キロ超の直球を連発し、就任直後の岡田監督からも「楽しみ」と高く評価された。
そんな若虎が目指す投手の理想像はツインズの前田健太(34)だ。広島出身の西純にとって、カープのエースだった前田は少年時代のヒーローで「投手でプロに」と現在の道を志した原動力でもある。昨年12月には西勇の計らいで合同自主トレも実現。「野球の部分、トレーニングの部分で先発投手としての考え方であったり、いろんなことを聞けましたし、貴重な経験ができました。投げるだけじゃなく」と、もうひと皮むけるためのノウハウを吸収する機会に恵まれた。
前田も球界屈指の投手にのし上がったのが、高卒4年目の2010年だった。プロ初の2桁勝利に6完投、投球回は215回を超え、15勝8敗、174奪三振、防御率2・21で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振とタイトルを総なめにして沢村賞にも輝いた。
勝負の年を前に、西純も「ランニングの話とか本当に勉強になることが多いですし、そういう投手になれるようにやりたいなと思います」と言う。4年目のマエケンが歩んだ成長ロードに、どこまで迫れるか。チーム待望の右の本格派エースとして台頭すれば、18年ぶりの〝アレ(優勝)〟もグッと近づくはずだ。












