〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)は、「いつ何時でも」スーパースターだった。昨年10月1日に死去した猪木さんの関西後援会まとめ役で、猪木信者の中でも特に親密な関係にあった高島英三郎氏(59)が〝ファン目線〟で燃える闘魂を振り返る。第1回は、どんな時でも感謝の気持ちを忘れない、猪木さんのファンサービスについて――。

 身長190センチの猪木さんは、その存在感からどこを歩いても注目を集めた。プライベートでもファンから声をかけられると場所や人を問わず写真、握手、サイン、闘魂ビンタなどリクエストすべてに応えてきた。地方でのある日のこと、駅で新幹線を待っていたところ、ファンに声をかけられた猪木さんは、乗車の予定時間が過ぎてもサインをする手をやめなかった。

 高島氏は「ファンの方の対応をしていて、新幹線はどんどん先送り。当初指定席に乗るはずが、猪木会長が『もう自由席、乗ろうよ』って言い始めた」と振り返る。その上で「でも新幹線に乗ったら乗ったで、ファンの人が『猪木だ!』と叫んで大騒ぎになってしまって。またそこでも、写真撮影会やサイン会が始まってしまったことがあったんですよ」。

高島英三郎氏(アントニオ猪木関西後援会)
高島英三郎氏(アントニオ猪木関西後援会)

 常にプロレスラー「アントニオ猪木」を貫いた偉人だが、腰が低く偉ぶらない。猪木さんは1997年12月、何とファンの一人だった高島氏の結婚式に出席。冠婚葬祭にほとんど参加しないことで有名だったが、長年のファンであり、気心知れた高島氏のために結婚スピーチも行ったという。

 高島氏は「3歳の時にテレビで見てほれた、あのアントニオ猪木議員会長が自分の結婚式に来てくれて、本当に本当にうれしかったですね」と思い返して満面の笑みを浮かべた。

☆たかしま・ひでさぶろう 1963年4月10日生まれ。大阪・東大阪市出身。関西外国語大学卒業後、高校教諭として英語を教えている。大学時代にアントニオ猪木氏の関西後援会に入会後、国内外の試合やイベントに足しげく通い、スタッフとして参議院選挙の手伝いやイベント開催にも尽力してきた。