故アントニオ猪木さん(享年79)の追悼イベント「INOKI BOM―BA―YE×巌流島in両国(猪木祭り)」(28日、東京・両国国技館)で、新日本プロレスの柴田勝頼(43)が闘魂継承だ。
師匠の追悼大会に「アントニオ猪木を弔うため」プロレスラーとして、ただ一人参戦。「新日本プロレス提供試合」のメインイベントで、元UFCファイターのトム・ローラー(米国)とUWFルール(30分1本勝負)で激突した。
ロストポイント制で3カウントのフォールがないルールの中、田中ケロリングアナウンサーのコールを受けてさっそうと入場。両国のリングはオカダ・カズチカとIWGP戦を争った2017年4月9日の新日本両国大会以来。柴田はこの試合後、急性硬膜下血種で倒れ、長期欠場を余儀なくされており、まさに「運命」のリングとなった。
柴田はいきなりロープに跳んだが、その後はクラシカルなバックの取り合い。相手の左腕をキャッチすると、猪木さんばりのキーロックを決めてみせた。さらには足の取り合いを制してサソリ固めの体勢に入ったが、これを返され、ヒザ十字固めを決められた。柴田はロープに逃げて、先制ポイントを奪われてしまった。
ねちっこいグラウンドで優位に立つローラーにはアームロックで捕獲され、またもロストポイントを奪われた。柴田はナックルパートからコーナーへのドロップキックで反撃。だが、頭部への攻撃は反則となる特別ルールのためイエローカード。ここでローラーは豪快な変型バスターで叩きつけて、ダウンを奪った。
さらにまたも足関節でロープエスケープを奪われ、これでロストポイントが「4」に。柴田はあと1つで敗戦の土俵際に追い込まれたが、ヒザ蹴りをキャッチしてデスバレーボム。ここで〝魔性のスリーパー〟から一気に卍固めだ。グラウンドに倒れ込んでも離さず締め上げて、猪木さんの必殺技でタップを奪った。
12分30秒、グランド卍固めで大逆転勝利。柴田はマイクを握ると「ありがとう!」と絶叫。「今日はアントニオ猪木に呼ばれてここに来た。オレは約6年前、この両国でほぼ死にかけた。でもこうやって戻ってくることができました。元気があれば何でもできる。その通りだと思います! 会長、お疲れさまでした!」と猪木さんへの思いが詰まった見事なマイクアピールで締めてみせた。
これには柴田のメイン抜てきを推した〝元暴走王〟小川直也氏も「プロレスラーとして立派な試合だった。メインの役割を果たした。試合の前からファンを引きつけた」と大絶賛。柴田を〝闘魂継承者〟と認めていた。












