ロッテ・佐々木朗希投手(21)の「耐性」にメジャースカウトの視線が集中している。

 3年目の今季は4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)でNPB28年ぶり、16人目の完全試合を達成。同じ試合でプロ野球記録となる13者連続三振、同タイ記録となる1試合19奪三振を記録するなど4月のプロ野球界の話題を独占した。

 あふれる才能がついに開花したかに思えたが、終わってみればこのシーズン序盤に集めた期待を超える月はなく、その後は蓄積疲労、右手中指のマメの影響などで4度の抹消を繰り返し20試合に登板し9勝4敗、防御率2・02の成績を残した。

 25日の契約更改では5000万円増の8000万円で契約を更改。その席で1年間を振り返った佐々木朗は「春先はいいスタートが切れたんですが、後半は成績を落としてしまって結果的には悔しいシーズンかなと思います」と3年目シーズンを総括した。

 今季以上の飛躍が期待される来季に向けては「(球団から)来シーズンは貯金をたくさん作ってほしいと言われました」といよいよエース級の役割が求められる164キロ右腕だが、それは佐々木朗を継続調査するMLBの007部隊も同様だ。

「彼のテーマは高校時代から体の耐久性にあった。岩手県大会の決勝戦で登板を回避したように、まだどの年代でも無理使いをさせられたことがない。あれだけの才能を潰してはいけないという周囲の配慮なんでしょうが、今までメジャーで活躍してきた多くの日本人投手たちがどこかの年代で投手としての限界に挑むような起用をされ、それを結果で乗り越えてきている。今のところ、彼にそれがないということはいいことでもあり、逆に彼の〝耐性〟が見極められない不安点でもある。ぜひ来年は強度を上げて自身の限界にも挑んでほしい」(ア・リーグスカウト)

 こう言って、まだ「温室栽培」のひ弱さの残る佐々木朗のイメージ打破への期待を語った。

 持てる才能からすれば来季、一気にオリックス・山本由伸に並び、追い越すような活躍をしても誰も驚かない日本球界の宝である佐々木朗。そのカギを握るのはやはり体の強度ということになる。