最強のユーティリティープレーヤーとして地位向上を訴えた。ソフトバンクの牧原大成内野手(30)が23日にペイペイドームで契約更改に臨み、3500万円増の年俸8000万円プラス出来高(推定)でサインした。

 更改後に口にしたのが、ゴールデングラブ賞「ユーティリティー部門」の新設だった。「今、ユーティリティーってすごく増えてきている。一つのポジションじゃなくてもゴールデングラブ賞を取れるとなると、そういう人にもモチベーションになると思う」と要望した。

 今季は120試合で打率3割1厘、6本塁打、42打点、13盗塁。センター、セカンドを中心に、サード、ショートでスタメン出場。4番、9番を除く打順でオーダーに名を連ねた。藤本監督からは「ジョーカー」と名付けられて重宝された。どのポジションでも守備力は抜群。シーズン序盤は代打の切り札も務め、規定に2打席届かなかったが、打率はリーグ3位に相当する数字だった。

 その反面、本人からすれば悩ましいのが、試合前の準備も含めて難しさがある割には評価として反映されにくいところだ。来季はセンター1本に絞り〝脱・ジョーカー〟を目標としている。ただ、チームにとって必要不可欠で、他選手にはマネができない最強の万能選手としての誇りもあるのがホンネ。「チームにとって必要なピース。できれば評価してもらえるとうれしい」との思いも持っているという。

 複数ポジションを守れる選手の需要は年々高まっている。すでに米球界では今季から打撃が優れた選手に贈られるシルバースラッガー賞と、守備を表彰するゴールドグラブ賞にユーティリティー部門が誕生。市民権を得ている。牧原大の訴えから日本でも表彰化が実現すれば、評価の見直しにもつながっていきそうだ。