巨人の戸郷翔征投手(22)が6日に、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸4000万円から5000万増の9000万円でサインした。

 飛翔した若き右腕が大幅昇給を勝ち取った。今季は25試合で12勝8敗、防御率2・62の好成績。最多勝争いこそトップの阪神・青柳まであと1つ及ばなかったが、154奪三振でリーグの奪三振王に輝き、自身初のタイトル獲得となった。

 大台まで目前と迫った額面に戸郷も「素直に今年の成績に対して評価をしてくれたなって思ってます」と笑顔。課題としては「やっぱり昨年から負けの数を減らそうと僕の中で思いながら入ったシーズンでしたが、そこを減らせなかったのが悔しかったです」としながらも「2桁勝利できたのが、僕の中での一つ、(過去)2年で出せなかった、沼にハマっているような感覚だったんですが、そこを抜け出せたのは良かったです」と手ごたえも口にした。

「巨人の戸郷」から「日本の戸郷」へもステップを駆けあがっている。11月に行われた強化試合で侍ジャパンのメンバーにも選ばれ好投。来春の本大会でも活躍に期待がかかる中で「昨年より1、2週間早めの調整しないといけないなと今考えていますが、あまり考えずに、とりあえず今季の疲れはある程度取れたので、また1から作っていこうかなと思っています」と平常心は忘れず。

 同じ日の丸を背負い異国の地で健闘した、サッカーW杯での森保ジャパンからも影響を受け「一つのボールであれだけの人を沸かせられるというのは、あまりないと思うの。僕らも一球一球勝負ですし、やっぱり日の丸を背負って戦うという難しさも、試合終わって泣いて悔しがってる選手もたくさんいましたし、それぐらいかけて試合をやってるんだなと改めて感じました」と思いは強まった。

 22歳にして新たに投手キャプテンにも就任した若侍。チームのリーグ優勝、日本一、そして世界制覇のため、来季はさらなる成長に球団内外から期待が高まりそうだ。