マリナーズのイチロー氏(49=球団会長付特別補佐兼インストラクター)が静岡県立富士高校野球部で3、4日と2日間の訪問指導を行った。一昨年の智弁和歌山から始まった取り組みで、11月の都立新宿高校に続いて今オフ2校目の訪問。部員数19人の進学校で全国大会も1987年の選抜大会を最後に遠ざかっているが、地域の園児に野球教室を行うなど普及活動への取り組みを聞き、イチロー氏自ら訪問を決めたという。

 富士山を望むグラウンドにまさかのイチロー氏が登場。驚いた生徒の「ものまねの人ですか?」の声に「違うわ!」と返して練習がスタートし、ウオーミングアップや守備の意識、走塁の姿勢、打撃練習では自らフリー打撃を披露し、説明を挟みながら指導した。

 生徒から「選球眼がよくなるにはどうしたらいいですか」の質問には「選球眼と言う言葉が僕は嫌いで、目じゃない。体でヒットを打てるか判断してほしい。選球〝体〟。体でボールを打つかどうか。キャッチャーが取るまで見る、とか絶対的ダメ」とイチロー氏らしい持論で説明し、ブルペンでは投手陣に「真ん中付近に投げて、サイドに散らばっていくイメージで」「大胆にストライクを取る練習をしたらいい」「外に落ちていくツーシームがあったらいい。幅が広がる」とアドバイス。草野球チーム「KOBE CHIBEN」ではエースを務めるだけに〝二刀流〟の指導で生徒を感激させていた。