起用法はどうなるのか。「令和の怪物」ことロッテ・佐々木朗希投手(21)が、10日に行われたオーストラリアとの強化試合(札幌ドーム)に先発し、トップチームでの「侍デビュー」を果たした。4回59球を投げ、4安打無失点2奪三振という内容だったが、来年3月の〝本番〟に向け、上々の内容。WBCでの起用法がにわかに注目を集め始めている。
「札幌ドームのマウンドは初めてでボールもいつもと違ったので探りながらでしたが、徐々に修正しながら投げました。課題も出たのでそこは今後対応したいと思います」(佐々木朗)
登板前には普段使用するNPB球とは異なるWBC球を操れるかが不安視されたが、初回こそ球が抜ける場面も見られたものの、2回以降は自ら微調整。「滑る」と言われるWBC球を使いこなした。この投球なら本大会メンバー入りも確実だろう。
こうなると気になるのが佐々木朗のWBCでの起用法だ。現時点で侍ジャパンの先発ローテーションは未確定も、チームに勢いをつける意味で、第1次ラウンド初戦(3月9日、対中国戦)に先発させる可能性が高い。背景にあるのが15年の「プレミア12」で活躍した大谷翔平(28=エンゼルス)の例だ。
当時日本ハムに所属していた二刀流右腕は大会初戦の韓国戦に先発。6回2安打10奪三振無失点という圧巻投球を見せた。これで勢いづいたチームは一気に上昇ムードに。準決勝(韓国戦)でも大谷は7回無失点11奪三振の好投で宿敵を圧倒。その後救援陣が相手打線につかまり最終的に逆転負けしたが、大谷は大車輪の活躍でチームに貢献した。球界の至宝と呼ばれる佐々木朗も同じように本大会初戦に先発。その後は状態を見ながら、第2先発を含めた中継ぎでの起用法が日本代表には最も効果的な武器となりそうだ。
シーズン中から懸念されている疲労回復についても現ロッテ監督で長年佐々木朗を見守り続けてきた吉井投手コーチが代表にはいる。同コーチはこの日の佐々木朗の登板を振り返り「ボールの感覚がまだしっくりきておらず探りながら投げていましたが、回を重ねるごとに良くなっている印象でした」と評価。その上で「本人の調子に加え、相手も分析しており、早いカウントで勝負をしてきていた。必然的に三振数も少なかったが、まだまだ良くなると思う」と今後の登板に期待を込めた。
剛球で三振を奪える怪物は世界一奪還を狙う日本にとって必要不可欠な存在とも言える。試合後のお立ち台では「まずはいい準備をしたうえで戦って、優勝に貢献できるように頑張りたい」と自信をのぞかせた佐々木朗。本大会では想像以上の活躍が期待できそうだ。












