侍トップチーム初招集の先発マウンドで上々の無失点デビューを飾った。侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)が10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)で先発し、4回を59球、4安打1四球無失点2奪三振。来春3月開催の第5回WBC1次リーグでも同じB組となっている相手国との対戦で、あらためて「ロウキ・ササキ」の名を印象付けた。

 初回は先頭のケネリーに右前打、2番ホワイトフィールドには最速159キロの直球を外角低めに投じたもののややコースを外れて四球。いきなり無死一、二塁のピンチを招いてクリーンアップを迎えたが、あわてることはなかった。3番グレンディニングを155キロ直球で見逃し三振に仕留めると最後は4番ウェードを内角速球で詰まらせ、注文通りの遊ゴロ併殺打で料理した。

 チームは2回に塩見(ヤクルト)の適時打で2点を先制。援護をもらった後も3回、4回と走者を得点圏に進めながら後続をきっちりと断ち切った。毎回走者を背負いながら本塁は踏ませず、自慢のストレートにフォークを織り交ぜながら要所を締めた。

 この日は日本のプロ野球公式球と異なるWBC公認球を初めて実戦で操りながらマウンドで〝試投〟を重ねた。登板後の佐々木朗は「札幌ドームのマウンドは初めてで、ボールもいつもと違ったので、探りながらでしたが、徐々に修正しながら投げました」と振り返った。その上で「課題も出たので、そこは今後対応したいと思います。このチームで投げられたことはいい経験になりました」とも続けた。

 一方、吉井投手コーチ(ロッテ監督)は佐々木朗の投球内容について「本人の調子は今ひとつで、直球も変化球もおそらく5割くらいの仕上がりだったと思います。ボールの感覚がまだしっくりきておらず探りながら投げていましたが、回を重ねるごとに良くなっている印象です。本人とも話しましたが、最後に少し感じがつかめたと言っていました」とコメント。「本人の調子に加え、相手も分析しており早いカウントで勝負をしてきていたので必然的に三振数も少なかったですが、まだまだ良くなると思います」とも続け、前向きだった。

 日の丸を背負う今後の〝令和の怪物〟に期待大だ。