阪神秋季キャンプに参加中の若虎・前川右京外野手(19)の「岡田式ビフォーアフター」に注目だ。

「高卒1年目なのにもう、金属から木のバットに対応できている。大したもんや。バットが素直に出て飛距離も出る」と岡田彰布新監督(64)から天性のバッティングセンスを絶賛されている前川だが、最大の弱点は守備力。地肩がさほど強くない上に送球の精度にも難があるため、広い甲子園の外野のレギュラーを任せるには「まだまだ課題だらけ」というのが、ここまでの評価だった。

 ところが前川が「左利き」であることに目をつけた岡田監督は7日のシートノック終了後、前川をこれまでの本職だった左翼から右翼へコンバートさせることを即断し、チームスタッフへ指示。一般的に右翼手は左翼手よりも肩の強さが求められるだけに、周囲もザワついたが「左翼線は(左投げにとって)反対向きやから、肩が弱かったら余計にボールがいかんやろ。でも右翼線は順やから(スムーズに)投げられる」と力説し、自信を見せていた。

 明けて翌8日の午前中に行われたシートノック。さっそく右翼に入った前川は…なんということでしょう! スムーズな伸び伸びとした動きで二塁、三塁、本塁へストライク送球を連発。岡田監督も「なあ、見とったやろ前川の守備。良くなっとったよ。やっぱり左投げは右翼の方がええんや」。得意満面の笑みで、確信を深めていた様子だった。

 前川本人も「(右翼に入り)今までの力みがなくなって、良くなったと思う。ボールを捕ってから投げるまでいい感じに投げられました。これを忘れずに継続していきたい」と手応えを口にした。

 とはいえ、まだまだ成長途上の19歳。一喜一憂するのは当然ながら禁物だが…。