重みある言葉が秋の宮崎に響いた。ソフトバンク宮崎秋季キャンプは6日、第1クールが終了。帰ってきたレジェンドが、次から次に志ある若鷹にメッセージを送った。

 指導よりも「選手を見る」ことに注力した最初のクール。ブルペンではしきりにメモを走らせた。事前に1人ひとりと「目指す方向性」を確認。ヒアリングの中でインプットしておかなければならない情報を書き込んだ。

「誰々の言葉が印象的やったなあ…じゃダメなんでね、立場的に。全員の言葉をキャッチしたいんで。だからメモってるだけ」

 その上でこうも付け加えた。

「みんなに期待したい。ただ、平等はない。競争なんで。だから、みんなにアピールしてほしいと伝えている」

 夕暮れまで広い生目の杜運動公園を動き回り、立ちっぱなしで「腰が痛い」と思わず吐露した。

 超一流に駆け上がった男は、高い志を示す後輩に愛ある言葉も投げかけた。板東や大関、先発転向の可能性がある藤井が将来的なエースに意欲を見せていることを伝え聞くと「やっぱり言葉にした以上は、その言葉に責任をもってくれたらいい。言うだけは誰でもできるんでね。厳しい言い方だけど、自分で言葉にしたんであれば、それに見合う取り組みをしてほしい。最終的にそれが結果に結びつけば本人にとってもいい。本人にとっていいことはチームにとってもいいことなんで」。

 来季の目標を15勝に設定した板東が「すごく重さを感じた」というメッセージの数々は、あいさつ代わりの叱咤激励だった。

「やるなら最後までやりきろう」。投手王国再建へ〝和巳流〟の意識改革が始まった。