化けなければ、もう後がない――。今季一軍登板なしに終わったソフトバンク・高橋純平投手(25)が宮崎秋季キャンプの5日、3日連続でブルペン入り。来季8年目を迎える右腕は「フォームをシンプルにして、自分の投げたい球を一球一球イメージして強い球を投げることを意識している。今まではブルペンも試合も、トータルとしてよく終わろうとしていた。(投手コーチの斉藤)和巳さんにも言われているし、それしか意識していない」とテーマを語った。全体メニュー終了後の個別練習では、再びブルペンに戻り、シャドーピッチング。その姿からは悲愴感が漂っていた。
2015年ドラフトで3球団競合の末に1位入団したが、爪痕を残したのは19年に中継ぎで45試合に登板したシーズンのみ。
「大して一軍でも投げていない。こんだけ結果が出ていないのに7年もいさせてもらっている。ドラフト1位とかじゃなく、シンプルに球団に恩返ししないといけない。まだ契約金は借金している状態だと思っている。せめて、その分は精算したい」
発せられる言葉は、どこまでも厳しかった。「できなかったらクビなんで。最後の気持ちとかじゃなく、もう現実的にそうだと思っている」。この秋、夕暮れ時までガムシャラに腕を振り続ける理由だった。
藤本監督は来季の先発候補について「多ければ多いほどいい。純平が化けるかもしれない」と右腕の存在を忘れてはいない。過ぎ去った7年は戻ってこない。言葉からは、野球人生のすべてをかけて臨む来季への覚悟がにじんだ。












