重責を担うレジェンドが力強く所信表明した。ソフトバンクの一軍投手コーチに就任したOBの斉藤和巳氏(44)が1日、ペイペイドームで会見を行った。

 かつての絶対エースは就任要請に「来たか!という感じだった」と率直な思いを明かすと、投手陣再建の重責を背負う覚悟を語った。「すでに胃が痛いです。それくらいプレッシャーを感じています。今年優勝を逃している中で声をかけてもらった。全力ですべてに関して向き合っていきたいと思います」。

 藤本博史監督(58)からは直々に「厳しさ」の注入を要望されている。さらには今季12球団ワースト474個を与えた「四球問題」の改善も託されている。若かりし頃の斉藤コーチを知る指揮官は「和巳も入ってきた時は、ストライクがほとんど入らなかった。そういう人が努力を重ねて沢村賞を2回獲得する投手になった。精神論や技術的な部分で『自分はこうやってきた』というのを注入してくれたらいい」と期待はすこぶる大きい。

 現役時代は相手打者を圧倒する投球で「鷹のエース」に君臨。ただ、一朝一夕にトップに立ったわけではない。現役晩年には長く苦しい右肩のリハビリもあった。培った財産を出し惜しみせず「勝てる投手」「強くたくましい投手」の育成に全力投球する。

 覇権奪回の重要キーマンの一人となったレジェンドは、最後にこう言った。「必ず試合の中では何度もピンチはある。そのピンチの〝ここ〟というところで、イメージしたところに投げるために、日頃から時間を費やしているわけだから。365日、24時間、そのイメージを持っておいてくれるような選手を一人でも増やしたい」。和巳流の改革が始まる――。