第87回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が13日、大阪市内で行われた。大会屈指の投手・高橋純平(3年)を擁する県岐阜商(岐阜)は、大会4日目(24日)第2試合で松商学園(長野)との対戦が決定。152キロ右腕の甲子園での投球が注目されるが、早くも舞台裏では…。県岐阜商・小川信和監督(43)がV取りのために、この高橋を使ってのマル秘作戦を展開しているのだ。
県岐阜商のエースで主将の高橋は、松商学園との対戦に向けて「(相手は)ウチよりもさらに伝統校という印象です。高校球児なので緊張すると思うが、自分の投球を見失わずに冷静に打者との勝負を楽しみたい。(味方が)2点取れば勝つ自信はある」と意気込みを語った。最速152キロの直球が武器で、昨秋の成績は11試合に登板し、77回を2完封を含む6完投で防御率0・47。その甲子園での投球は今大会の目玉といっていい。
そんな中、県岐阜商・小川監督はV取りに向けて“高橋隠し”のマル秘作戦を展開している。高校野球の練習試合が全国で解禁されたのは3月8日。県岐阜商はその日、飛龍(静岡)と2試合を行い、高橋は1試合目の9回1イニングを投げたが、それ以降は一度も登板していない。今後、24日の甲子園初戦までに予定されている数試合の練習試合でも、指揮官は高橋を、登板しても調整の意味合いで数イニングしか投げさせない考えだ。
これは相手チームに高橋を研究させない“煙幕効果”だけが狙いではない。「高橋は練習試合で投げさせるよりも、身内に投げさせた方が、よっぽどチームにとってプラスになりますからね」と小川監督は言う。打撃が課題の県岐阜商は全国制覇のために超逸材を活用。高橋にはあえて練習試合ではなく、紅白戦やフリー打撃など自チームのナインを相手に投げ込ませているというのだ。
もちろん、信頼しているからこそエースの実戦不足も気にならないのだろう。小川監督は「練習試合では(高橋が投げなくて)相手に先制されても、そこから打線が粘って追いつく練習をしておくことも必要ですしね。何といっても高橋のようなレベルの投手の球を、まだまだ(甲子園初戦は)4日目なので、それまでじっくり打撃練習できることは大きいですよ」とニヤリ。甲子園では、高橋の投球だけでなく、剛腕に磨かれた県岐阜商打線の噴火にも注目だ。












