ノア30日の有明アリーナ大会で、武藤敬司(59)が新日本プロレス時代の付け人・棚橋弘至(45)と引退ロードで激突した。
来年2月21日に東京ドーム大会で引退試合を控える武藤はこの日、引退ロード第3戦に出場。丸藤正道、稲村愛輝とのトリオで新日本の棚橋、真壁刀義、本間朋晃組と対戦した。いきなり棚橋と対峙すると、グラウンドの攻防からドラゴンスクリューを決められるが、すかさず武藤もドラゴンスクリューを返していく。
試合終盤には低空ドロップキック、ドラゴンスクリューから足4の字固めと、膝の悪さは師匠譲りの棚橋を攻め立てる。シャイニングウィザードをブロックされグラウンドドラゴンスクリューを浴びながらも、丸藤正道の虎王とサンドイッチ式に閃光弾を放つと、再び閃光弾をさく裂させた。
さらに武藤は棚橋にバックブリーカーを決めると〝禁断〟のムーンサルトプレスを狙う。これは真壁にチェーンを投げつけられて阻止され、棚橋のスリングブレイドを浴びてしまうが、すかさず閃光弾で反撃。最後は本間にも閃光弾をさく裂させて、丸藤の勝利をアシストした。
試合後は棚橋とともに花道に座り込んで談笑する姿も見られた。バックステージに姿を現すと「武藤敬司としては今日が(今年)最後なんだよ。気負い過ぎて空回りしちまったな。棚橋、真壁、本間はいい意味で変わってない。棚橋じゃないけど、1分1秒でも本当は長く試合をしていたかったよな。今日は少し固くなっちゃったな」と反省の弁を述べた。
かつての付け人・棚橋とは袂を分かった後も2009年1月4日新日本プロレス東京ドーム大会でIWGPヘビー級選手権を戦うなど、レスラー人生の中でも特別な存在の一人だった。「本当に、全然いい意味で変わってなかったというかね。アイツも『光より速く進む』なんて言ってるけど、いつかはアイツも立ち止まる時が来るわけだからな。ある意味、棚橋だけじゃなく…まだ数試合やるわけだから俺も。後輩のみんなにいい背中を見せられるような止まり方をしたいななんて思ってますよ」と感慨深げな表情。「今のままでいいんじゃないの。俺からしてみればあのチャラチャラさは好きじゃないけど、あそこまで通してたらいいんじゃないの」と、エールを送った。
一方でこの日は代理人を務めるグレート・ムタが来年1月1日の日本武道館大会でWWEのスーパースター・中邑真輔とドリームマッチを行うことが発表されたが…。武藤は「いいよ、それは。グレート・ムタにまだ何も言わないでくれって言われてるんだよ。オーカーンともやらなきゃいけないんだから、言わないでくれって」と煙幕を張って控室へと向かった。












