プロ野球「SMBC日本シリーズ2022」は22日に神宮球場で開幕し、ともにリーグ連覇を果たしたヤクルトとオリックスが2年連続で激突する。今年は予告先発が採用となり、第1戦ではヤクルトが小川、オリックスは山本が先発マウンドに立つ。日本一連覇に闘志を燃やすヤクルトの主砲・村上宗隆内野手(22)は「ブロークン・イングリッシュ」で助っ人たちを鼓舞する性格面をMLBも高く評価。海の向こうでも最注目選手として話題沸騰している。
気迫十分だった。この日の村上は神宮球場で行われた全体練習でフリー打撃などのメニューをこなし、翌日からの頂上決戦に備えた。第1戦で先発する相手エース・山本との対戦に「誰もが認める日本のエース。日本シリーズという最高の舞台で戦えるのは、すごく光栄」と胸を高ぶらせ「打ちたいと思っている」と完全攻略を誓った。
そして「やってやるぞという気持ち。オリックスは本当に強いし、去年のリベンジという気持ちでくる。僕らも受けずに立ち向かって、チャレンジャーとして戦っていく」とも続け、闘志を燃え上がらせた。
今季は日本選手シーズン最多記録の56本塁打をマークし、歴史を塗り替えた。そんな燕の若武者には米国内で複数の主要メディアが話題として取り上げるなど、海の向こう側でも話題沸騰中。当然ながらMLBの複数球団の間でも「獲得に値する日本の大物スラッガー」として大きな注目を集めており、ネット裏の極東スカウトたちが将来の〝Xデー〟に備え、早々とプロファイリングを行っている。その中で村上は技術だけでなく、メジャーリーグの選手評価ポイントとして実は重要視されている「makeup(性格)」の項目が抜群に高いという。
ア・リーグ球団の極東スカウトは「村上選手はあの若さで『フォア・ザ・チーム』のスピリットが非常に強く、リーダーシップ性も兼ね備えています。試合中の攻撃時のベンチ内では積極的に声を出しながら選手たちを鼓舞しているし、守備の際もタイミングを見計らって、外国人投手に対しても全く物怖じすることなく、自らマウンドへ歩み寄って野手目線から助言を送っている。これらは彼のコミュニケーション能力がとても高いことの証明と言えるでしょう。こうした村上選手の〝makeup〟に関する振る舞いを一部始終チェックしていると、今年のヤクルトは彼の打撃力だけでなく、並外れた熱いスピリットにも大きく助けられているとあらためて感じます」と解説した。
確かに村上は試合中、グラウンド上でマウンドに立っているサイスニードやマクガフに対し「ヒー・イズ・イージー・バッター」「ノー・ブロブレム」などと簡単な英語を駆使しながら、直接ゲキを飛ばすシーンが時折見られる。時には外国人投手だけでなく助っ人打者のオスナやサンタナ、キブレハンにも打席に立つ前にベンチ内で「ヒー・イズ・イージー・ピッチャー」とひと声かけて個々を勇気づけ、好結果に結び付けていることも多い。
「簡単なブロークン・イングリッシュでも恥ずかしがることなく『フォア・ザ・チーム』のためにコミュニケーションを取ることは非常に重要です。日本人選手はせっかく素晴らしい才能を持っていてもシャイなところや遠慮気味になる傾向が多いが、村上選手には全くそういうところがない。〝makeup〟の素晴らしさはメジャーリーグに移籍する時のストロングポイントに間違いなくなります」(前出のスカウト)
同スカウトは最後に「プレーの面だけでなくスピリットも素晴らしい村上選手が所属するヤクルトが本当にうらやましいです」ともコメントしている。日本のみならずメジャーの評価も〝総合力〟の高さで青天井の勢いとなっている村上。日本シリーズでも打棒を爆発させ、MLBからの視線をくぎ付けにしそうだ。












