今季の成績は不振でも…。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)に対し、来季飛躍への期待が高まっている。

 今季はプロ入り最多となる129試合に出場したが、打率2割1分9厘、18本塁打、55打点。新庄剛志監督(50)はこの成績に納得しておらず、一時は「これだけ(出場の)チャンスを与えて(打率)2割2分以下の選手はやっぱり(レギュラーを)つかめなかったとしか判断できない」と、来季のレギュラー白紙をにおわせていた。

 それでもここにきて、ビッグボスのトーンが変わってきた。要因の一つが来季から本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」の仕様だ。

 今季まで日本ハムの本拠地だった札幌ドームは両翼100メートルに加え中堅122メートル。日本屈指の広さを誇っていたばかりか、外野フェンスも5・75メートルと高く、これが今季〝フェンス直撃安打〟10本以上に及んだ清宮の本塁打数に少なからず影響を及ぼしていた。だが、新球場は左翼97メートル、右翼99メートルの非対称に加え、フェンスの高さも低減。特に右翼フェンスの一部は2メートル前後と低いため、左打者の本塁打が今季に比べ激増する可能性がある。この球場仕様が清宮の成績、特に本塁打数を後押しすることになる。

 新庄監督もすでにこのグラウンド構造は把握済み。その上で「来年の球場は右中間が一番狭い。それが(今季のような)フェン直じゃなく(観客席に打球が)入ることで打率も上がるじゃないですか。そういう意味ではめちゃめちゃ期待している」と清宮に対する評価を再考したそうで、来季も主軸で起用する方針でいるという。

 清宮自身も規定打席に到達した際「起用していただいたからこそ達しただけ」と猛省する一方「自分の力でたどり着いた数字ではないので、それに見合った活躍ができるようにもっと練習します」と謙虚に飛躍への意気込みを語っていた。

 球場仕様という外的要因が確実にプラスに働く清宮は、来季こそファンや周囲に真の覚醒を見せられるか。