1安打で油断はできない!? 日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が6日のオリックス戦(札幌ドーム)で久しぶりに快音を響かせた。3―1の5回二死満塁でカウント2―1から左腕・山田の143キロ直球を捉えて右中間を真っ二つ。走者一掃の3点適時三塁打で6―2の勝利に貢献し「新BIGBOSS打法でいきました」と笑顔で振り返った。

 なんでも試合前に、新庄監督から「野球っていうのは(バットの)芯に当てる確率のスポーツだから。指一本分(バットを)短く持ってやってみて」とアドバイスされ、その通りに打った結果が3試合、11打席ぶりの安打となり、8試合ぶりの打点につながった。今季は9度の満塁機に8打数無安打1四球とサッパリだっただけに「今年満塁で全然打ってなかったので。さすがに100試合超えて、やっと出たので…良かったです」と表情は緩みっぱなしだった。

 ただ、清宮はこの1安打で満足している場合ではない。さらに奮起しなければパ・リーグの規定打席到達者で最下位の打率を記録する可能性があるからだ。

 パで規定打席に到達している23人のうち、打率最下位は1割9分3厘のレアード(ロッテ)。2割2厘の清宮は〝ブービー〟の22位だ。9厘差あるとはいえ、打撃不振のレアードはスタメンを外れるケースが目立ち、最終的な規定打席に到達できない可能性もある。21位の佐藤都は2割1分7厘で、レアードの打席数次第では清宮が最下位に転落しかねない状況だ。

 今季はチームの中心打者に成長すべく周囲から期待されながら、リーグ打率最下位では本人にとっても屈辱そのもの。同僚の松本剛が初タイトルの首位打者に向けて突っ走っているのとは対照的だ。

 新庄監督は「ずーっと(清宮は)打ってきてなかったから『もういかん』と思って。スタメンも外したくない選手だし。だから言おうと思って」と助言に至った経緯を説明。その上で「今までは言われても7分後には元に戻っていた選手だから。どうなるかな、と思っていたら(バットを)短く持っていたからね」と愛弟子の〝成長〟に目を細めていたが…。若き主砲候補の戦いはまだまだ続く。