若武者総弟子入りだ。巨人のリリーフエース・高梨雄平(30)へ、大きな注目が集まっている。ここまでチームトップの58試合に登板し、25ホールドを挙げている左腕。今季の投手陣がリーグワーストの防御率3・72と苦しむ中、存在感を発揮している。そんな高梨に「巨人の後輩投手は全員、オフに弟子入りすべきだ」との声も出ている。

 不動の地位を確立した。今季の高梨は不調に苦しむ投手陣の中で開幕からフル回転。2年連続の50試合登板とすると、成績としても3年連続で20ホールドを達成するなど、タフネスさと安定感が光っている。

 原監督も「今一番信頼できる投手だから」と絶賛。8月14日の広島戦(東京ドーム)で4連投した際には「(前日の)試合後にお風呂に入ってね。『よう頑張ってるな』と。3連投したし『明日はちょっとゆっくりしよう』と言ったら、本人が『いやいや、明日もいける』と言ってくれたんでね」と舞台裏を明かしていた。CS出場をかけて残り2試合に臨む原巨人だが、鉄腕の力は当然必要不可欠となる。

 そんな奮闘を続ける左腕を巡り、球界内からは「後輩たちはそろってオフに弟子入りすべきだ」との声も出てきた。一昨年は後輩の大江、古巣楽天の渡辺佑と〝変則左腕トリオ〟で自主トレを実施し、大江は同年に自己最多47試合に登板して飛躍を遂げた実績もある。

 前出関係者は「1年を通して彼の背中を見ていれば、後輩たちも学んだ部分はたくさんあったと思います。ただ、若い選手はどうしても『見ただけ』で『分かった気』になっちゃう傾向がある。正確なインプットのためにも、1日でも2日でもしっかりとノウハウを吸収する期間を作ると大きな収穫になるはず」と力説した。

 全体練習が行われた27日のジャイアンツ球場でも後輩左腕の今村に助言を求められ、投球時の下半身の使い方について丁寧に解説する場面も見られるなど、すでにその人気は高い。オフの「高梨塾」開講がかなえば、伸び悩む若手選手たちも来季躍進のきっかけをつかめるかもしれない。