ヤクルトは25日、DeNAに1―0でサヨナラ勝ちを収め、2年連続9度目のリーグ優勝を飾った。就任3年目の高津臣吾監督(53)は2度目のリーグ制覇。ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来、29年ぶり2度目となる。この快挙に普段は辛口のヤクルトOB・伊勢孝夫氏(本紙評論家)も最敬礼だ。こうなれば次なる目標は球団初の3連覇。〝ノムさんの右腕〟が、かわいい後輩監督へ送るアドバイスとは――。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】いやはや連覇とは…。高津監督、恐れ入りました。ただでさえ2年連続優勝は難しいことで、ノムさん(野村克也氏)が監督をやっていたときも1992年、93年の1度だけ。こうなったらぜひ、球団初の3連覇を目指してほしいし、今の高津監督が率いるヤクルトなら、それができると思っている。
昔と今では、どこが違うのか。高津監督の現役時代のころのヤクルトは、優勝した翌年は浮かれて足元をすくわれたり、ケガ人が続出して「ヤ戦病院」と言われたりした。選手時代の高津監督は、根が明るくてお調子者。典型的な足元をすくわれるタイプだったが、メジャーや台湾球界などでいろいろな経験を積み、成長したのだろう。
ましてやリリーフ投手で、試合中はほとんどブルペンにいたし、当時のノムさんがどんなベンチワークをしていたかなんて、まったく知らなかったはず。それが監督として場数を踏んでいくことによって、ますます監督らしくなってきた。勉強したんだろうね。投手出身らしく、先発投手に「中6日」以上の間隔をとらせたり、中継ぎ投手に3連投以上をさせなかったりとか…。「ヤ戦病院」と呼ばれなくする努力をきっちりしていた。
浮かれる選手を引き締める…と言う意味では、細かいことをくどくど言って注意したほうがいいと古い世代の私などは思うのだが、高津監督のように細かいことを言わず、選手を信頼するというやり方のほうが今の時代にあっているのかもしれない。
では、3連覇に必要なものはなにか。山田哲人の後継者を育成することと、先発投手があと2人はほしい。おそらくは本社が業績好調なようだし、いい助っ人は獲ってもらえるだろう。あとは、村上宗隆を一人にさせないこと。何かあったときに、村上をぴしゃりと叱れる存在も必要だと思う。
さすがに「巨人のV9を超えろ」とまでは言いません。でも3連覇なら、十分に狙えると思っている。(本紙評論家)












