V奪回の切り札は〝元守護神〟のタフネス右腕だ。優勝マジック8のソフトバンクだが、残りは9試合。一つも落とせないタフな戦いは続く。そこで首脳陣から「ジョーカー」に指名されたのが鷹の鉄腕・森唯斗(30)だ。
森山投手コーチは「僕は唯斗がジョーカーなのかなと思っている。本人は回またぎも長いイニングを投げる気満々でいるし、昨日(20日の日本ハム戦)みたいに後ろが外れたりしていたら、そこに当てはめていかないといけない。ジョーカーとして持っていきたい」と〝無任所〟でフル回転させる意向だ。
ルーキーイヤーから7年連続で50試合以上に登板。自身もフル回転は大歓迎しているところ。家業が漁師とあって自らを24時間泳ぎ続ける魚、マグロにも例えている。今季開幕時は抑えを務めていたものの、一時は不振で二軍落ちも味わった。ここに来て状態が上がり〝新マグロスタイル〟で本領を発揮している。
8月末に3年ぶりとなるイニングまたぎをこなすと、13日の西武戦では第2先発として3回を無失点と好投。16日の楽天戦では予告先発の奥村の負傷に伴い、中2日でプロ初先発に臨み、再び3回1失点で勝利への流れをつくった。森も「行けと言われたらどこでも行く。やることは一緒」と鼻息は荒い。
短いイニングでも豊富な経験を生かして頼もしい投球を見せている。19日のオリックス戦では先発・東浜のKOにより、3回無死一、三塁の大ピンチを託されて見事に火消し。20日の日本ハム戦は守護神モイネロがベンチから外れたチーム状況に応じて、7回のマウンドに上がった。
ローテの谷間となる29日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発する可能性も浮上している。救援陣に疲れの色が見えている中で経験豊富なタフネス右腕が激戦を制する鍵を握る。












