台風14号が接近したなかで歌手の矢沢永吉(73)が18日に福岡PayPayドームでコンサートを決行し、波紋を呼んでいる。ファンから開催の要望があった一方で、ケガ人が出る可能性もあったからだ。それでも開催を貫いたのは、ファンからの要望以外にも理由があるという。
矢沢の公式サイトは18日朝、PayPayドームでの福岡公演(同日午後5時開演)を「決行」すると発表した。
台風14号の接近は「承知しております」と断った上で、決行を決めた理由は「『矢沢さん!中止しないでください!』『開催して下さい!』というお声がものすごい数のメールが届いております」と説明。ファンには「ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください」「今回は断念するという方には、全員ご返金させていただきます」と呼びかけた。また、「こういう形を取るのは前代未聞のことかもしれません」とも付け加え、異例の対応になったことを自覚している様子だ。
福岡市内では台風14号の接近で地下鉄など交通機関が運休。午後7時過ぎに公演が終わると、タクシーを求めて長蛇の列ができた。
ネットユーザーからは決行に理解を示す意見はあったが、「怪我人や帰宅困難者等がニュースになったら、批判は運営じゃなく、永ちゃんに向かうだろう」などと、延期しての振替公演を求める意見が殺到。実際、他の歌手では小田和正が18日の福岡公演を中止にしていた。
矢沢の決行にネットユーザーは〝Why?なぜに…〟。というわけで、本人の所属事務所に取材しようとしたが、電話はつながらなかった。だが、決行した理由はファンからの要望のほかに、メモリアルツアーの重みと自身の年齢があるという。
デビュー50周年記念のツアーとして8月27、28日に東京・国立競技場、この日に福岡PayPayドーム、同25日に京セラドーム大阪と3都市4公演が組まれた。
「矢沢さんは今回のツアーを完遂したかった。福岡公演を延期にすると、プロ野球・ソフトバンクの試合の兼ね合いでPayPayドームをいつ押さえられるか分からない面もあったといわれています」(音楽関係者)
矢沢の福岡公演が決行された18日時点でソフトバンクはマジック9で、クライマックスシリーズ(CS)進出は濃厚だが、パ・リーグは大混戦で順位が確定していない。もし10月に開催されるCSの試合会場がPayPayドームになれば、矢沢の公演はできない。CS後にはSEKAI NO OWARIが同所での公演を予定している。
11月以降はというと、秋のホール&アリーナツアー「ONE FIFTY」が12月20日の日本武道館までビッチリ入っているのだ。
「矢沢さんはツアー最終日となる12月20日に、日本武道館での公演記録が通算150回を達成します。これは前人未到のこと。なのでスケジュール調整が難しかったのでは」(芸能関係者)
加えて矢沢の年齢的な問題もある。超人的なパフォーマンスでファンを魅了しているが「古希を超えていて、今回完遂できなければいつツアーを開催できるか分かりません」とは前出の音楽関係者。
批判を浴びてもやり切るところは、〝らしさ全開〟と言えるかもしれない。












