【ネバダ州ラスベガス2日(日本時間3日)発】WWEの「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」で、ロンダ・ラウジー(35)がスマックダウン(SD)女子王座からまさかの王座陥落だ。

 この日はかつてのコーチで名門ハート一家出身のナタリアの挑戦を受け、序盤からアンクルロックやクローズラインの応酬を展開した。ロンダは場外で右ヒザにダメージを負うと、ナタリアから容赦ないシャープシューターで集中攻撃を受けた。熱のこもったグラウンドの攻防となったが、最後はアンクルロックからアームバーでナタリアを捕まえ、タップさせた。

 右脚の負傷にも負けず王座防衛に成功。ロンダが安堵の表情を浮かべた瞬間だ。MITB女子ラダー戦を制し、いつどこでも王座に挑戦できる権利を持つリブ・モーガンが登場。戸惑うロンダをよそにキャッシュイン(挑戦権行使)した。

 疲労困ぱいのロンダはリブの放ったビックブーツをつかまえて、アンクルロックを決めた。脚の踏ん張りがきかないのか一度はすっぽ抜けたが、再びリブの左足をキャッチしてアンクルロックに持ち込んだ。
 
 だが、リブの抵抗にあい、グラウンドの体勢に持ち込めない。ロンダはリブに痛めている右ヒザを蹴り飛ばされ、クルリと丸め込まれて3カウント。5月に奪ったベルトを2か月足らずで手放すことになった。

 それでもロンダは潔く敗戦を認めて、リブにベルトを手渡した。さらハグを交わし、肩をぽんと叩いてからリブの左手を上げて、SD女子王座初戴冠を祝福。総合格闘技の「UFC」でも頂点に立った格闘女王らしく、最後までアスリートとして振る舞った。