プロ野球界初の「現役ドラフト」が12月上旬に実施される見通しとなったことで、中日では京田陽太内野手(28)の去就が注目されている。

 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる同制度は、12球団が指名対象となる2人以上の選手リストを提出し、各球団が獲得する選手を指名していく方式が検討されている。

 中日OBは「もしかしたら京田がリスト入りする可能性があるのでは。そうなれば今回の現役ドラフトの目玉になることは間違いない。来季も土田をレギュラーに育て上げようと一軍で起用し続ければ、京田の出る幕がなくなってしまう」と指摘。その上で「中日で飼い殺し状態にするのはかわいそう。環境を変えてあげれば京田本人にとってもいいことだし、中日にとっても他球団からいい選手を獲得できる可能性が高まる」と話す。

 今季の京田は攻守に精彩を欠き、5月に立浪監督から「戦う顔をしていない」として試合中に横浜から名古屋へ強制送還された。その後も打撃不振やコロナ感染もあり、今季はすでに3度も二軍降格を味わっている。

 その一方、チーム内では「とんでもない!」という声もある。球団関係者は「現役ドラフトで京田を出すなんてありえない。土田が来季1年を通して遊撃のレギュラーになれればいいが、何かあって京田がいなかったらチームは大変なことになる。まだ20代で若いし、ルーキーから5年間もレギュラーを張ってきた男。来季こそ意地を見せると思う。立浪監督も復調を期待しているし、別に干しているわけではないんだから」と立浪竜にとって京田は必要な戦力であることを強調する。

 現在、京田は二軍で調整中だが、今季一軍で43試合に出場。現役ドラフトの細部についてはまだ正式決定しておらず、一軍登録された日数などで京田は対象外となる可能性もある。果たしてどうなるか…。