大暴れはフロリダに持ち越しだ。「侍ジャパンU18壮行試合」(ZOZOマリン)が31日に行われ、高校日本代表は大学日本代表に1―4で敗れた。

 9日から始まる「第30回U18W杯」(米フロリダ)で悲願の初優勝を目指す馬淵ジャパンで絶対的リードオフマンを務める注目の高松商・浅野翔吾は「1番・右翼」でフル出場も4打数無安打。それでも今秋ドラフト候補の大学生投手の生きた球を見られたことは大きな収穫だった。

 悲願の世界一を託される高校通算67本塁打のスラッガーは「代表の顔」でドラフトの目玉。今やアマ球界の話題の中心にいるといっても過言ではないが、高松商関係者は複雑な表情でこう話す。

「日の丸を背負って戦うことは本人にとっても学校にとっても、まさしく名誉なこと。ただ、文化祭の集客に大きな影響があるようです…」

 地域住民にも親しまれてきた伝統の〝高商文化祭〟は今月上旬に開催される。春の選抜大会で準優勝した2016年の文化祭では、バザーの売り上げが驚異的な数字をたたき出し、今でも語り草だという。商業高校ゆえに「収益」に対する意識は高く、今夏甲子園で8強と躍進した今年は浅野の高い注目度から多くの集客が見込まれていた。しかし〝看板選手〟の不在が集客に影響するのではと危惧しているわけだ。

 ただ、文化祭のポリシーは来場者を楽しませること。学校側は浅野不在を知らない来場者を落胆させないよう、シャレの効いた吹き出しをつけた、浅野の等身大パネルを準備して「インスタ映え」を狙うアイデアも温めているという。

 浅野も高校最後の高商祭を楽しみにしていたそうだが、こればかりは仕方がない。フロリダからビッグニュースを届けて在校生や地域住民を喜ばせたいところだ。