阪神が4日の巨人戦(東京ドーム)に0―7で敗れた。それでも後半戦はヤクルト、巨人を相手に2カード連続の勝ち越しという上々の滑り出しとなった。一方、新型コロナの集団感染に苦しむ巨人にとっては、公式戦再開後3戦目にしてうれしい初勝利となったが、ネット裏の評論家からは、阪神の「詰めの甘さ」を指摘する声が上がった。
【新IDアナライザー 伊勢孝夫】この試合のポイントはなんといっても5点を一気に先制された直後の3回の阪神の攻撃だろう。7番・ロドリゲス、8番・梅野が連打でつなぎ無死一、二塁。ここで2番手投手の石井大に打席が回ってきたが、阪神ベンチは代打を送ることなく石井大に犠打を指示し失敗。1番・中野も併殺で、無得点に終わった。
大きなビハインドを背負った直後だっただけに、ここのイニングは最低でも1、2点は取り返して流れを引き戻したい。その一方でその後の継投を考えれば石井大にはもう1、2イニングをロングリリーフとして投げてほしい。非常に判断の難しい局面だったとは思う。新外国人の7番・ロドリゲスと8番・梅野がチャンスをつくる場面は今後も増えるはず。「9番・投手」に打席がめぐってくるたび阪神ベンチは難しい選択を迫られるだろう。あらゆる事態を想定した先手先手の采配が必要だ。
巨人にとっては、新型コロナウイルス集団感染の影響で、久々となる一軍戦。実戦勘の鈍った相手から確実に白星を3つもぎとりたいところだったが、どうにも波に乗り切れない。一つの配球ミス、一つの犠打の失敗、一つの守備の乱れにいちいち悔いが残ってしまう。ここ一番で詰めの甘さが出てしまい、勝たなければいけないゲームを落としてしまう。
前カードの対ヤクルト3連戦(7月29~31日、甲子園)も同様だ。カード3連勝目前の9回一死までこぎつけながら、守護神の岩崎が相手主砲の村上に同点弾を浴び最終的には敗戦。不用意に初球からインコースに投じてしまった一球は悔やんでも悔やみきれない。その裏の攻撃では先頭・大山が四球を選び無死一塁とするも次打者・糸原が犠打に失敗し最悪の併殺打。これでサヨナラの機運は一気にしぼんだ。繰り返すが詰めが甘いのだ。首位を追撃するチーム、逆転優勝を狙うチームとは呼べない。
ヤクルト、巨人との2カードで6勝0敗を狙えたはずが、結果は4勝2敗。ここで取りこぼした2つの白星はあまりにももったいない。(本紙評論家)












