全日本プロレス・14日の後楽園大会で、〝極悪専務〟こと諏訪魔(45)がジェイク・リーを破り3冠ヘビー級王座を奪取した。

 序盤から極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」の仲間でもあるセコンドの稔と歳三に再三介入させるなど、悪の限りを尽くして試合を有利に運んだ。セコンドがレフェリーの注意をそらしている間に場外でテーブル攻撃して大ダメージを与えるなどやりたい放題。終盤はコーナー最上段に立ったジェイクを稔にポリタンクで殴らせてからラストライドでぶん投げ、ドロップキックに岩石落とし2連発で3カウントを奪った。

 してやったりの諏訪魔は試合後、大の字のジェイクを踏みつけてから「ジェイク、てめえがいつも言ってたよな。『勝ったヤツが正義だ』って。じゃあ、俺が正義だ! 全日本プロレスはVMが正義だ」と吐き捨てる。自身の持つ最多戴冠記録を更新する8度目の王座奪取となったが「ジェイク、てめえは地獄へ落ちろ!」と勝ち誇った。

 その後も悪の3冠王者は言いたい放題だ。新日本から参戦している永田裕志とタイガーマスクについて「のさぼりやがって。俺だったらファイヤー(解雇)だ、あんなヤツら。特にタイガーマスクは調子になってるな。俺が刺客を送り込んでやる」と切り捨てる。そしてこの日、1回戦の組み合わせが発表された「王道トーナメント」(8月7日、東京・後楽園ホールで開幕)についても「出る必要ねえだろ。俺がチャンピオンなんだから」とまさかの拒否まで宣言した。開幕戦で宮原健斗との対戦が発表されているが、果たして…。