阪神は26日の中日戦(バンテリン)に2―5で完敗。4位・巨人に1ゲーム差と肉薄され、Bクラス再転落も現実味を帯びてきた。

 先発・西勇は3回7安打3失点と序盤から崩れた上に、4回のマウンドに上がる際、右手中指の爪に異変を訴え緊急降板。そんなアクシデントも確かに誤算ではあったが、それ以上に虎打線の〝左腕アレルギー〟が深刻だ。チームはこれで、相手チームの先発が左投手だった試合は10連敗。この日も竜のエース左腕・大野雄の攻略に失敗し白星を献上した。

 浜口、今永(DeNA)、高橋(ヤクルト)、小笠原(中日)らセ界のサウスポーに屈し続けてきた阪神はこの日、大山を今季初の右翼で先発起用し、左翼にスイッチヒッターのロハス、一塁に右打者の陽川を置く、守備力を犠牲にした布陣でゲームに臨んだが、結果は2得点どまり。矢野監督も「理想としてはどこかでホームランが出てくれればいいんだけど…。連打連打で(大野雄を打ち崩す)というのは難しい」と決定力に欠いた打線をボヤくしかない。

 阪神は何としても、今季限りでの退任をすでに表明している矢野監督のラストシーズンを、有終の美で飾りたいところ。だが2位・DeNAと6ゲーム差、首位・ヤクルトとは11ゲーム差と絶望的なまでに差を広げられてしまった今、現実的な目標はCS出場切符を確保してからの日本シリーズ出場という形になる。

 それだけに「左腕が打てない」という致命的な弱点をシーズン終盤で露呈してしまった事実は深刻。短期決戦が続くポストシーズンの戦いで「相手チームに有力先発左腕を並べられ敗退」という結末は受け入れがたいところだが――。