シンデレラボーイは試練を乗り越えられるのか。昨季、ヤクルトがリーグ連覇を決めた9月25日のDeNA戦(神宮)でサヨナラ打を放った丸山和郁外野手(23)。新人のサヨナラ打による優勝決定はプロ野球史上初で一躍、脚光を浴びたが、今季は22打数3安打で打率は1割5分にとどまっている。
丸山は「真っすぐが当たっていない。練習ではできても試合では力みが出てしまう。メンタル面で慣れていくしかない」と自身の課題に向き合っている。
そんな若燕は一軍に定着する前にもプロの壁にぶち当たっていた。「アマチュア時代から試合中の喜怒哀楽がすごくて。その考えが抜けてなくて、ファームで結果が出なくてどうしたらいいかわからなかった」。悩めるルーキーの状況を支えたのは畠山二軍打撃コーチの存在だった。
「バッティング好きか?」単刀直入に問われ「好きじゃありません」と素直に答えた。「高校時代から興味なくて、守備が好きだった」という。それでもプロで生き残るには打撃の向上は必須。「まずは好きになるところから。ホームランが打てれば楽しいだろう」。そう提案され、練習では力強く振り本塁打を狙うようになった。
これがターニングポイントとなり「(打撃に)興味が湧いて、成長しようと思うようになった」と目の色が変わり、1年目の昨季は71試合に出場。一皮むけたのは畠山コーチとのそんな歩みがあったのだ。
今季はベテランの青木や成長著しい3年目の内山らとのポジション争いが激化しており、先発出場はこれまで4試合。「先発で出られて自信がついたら、いつか首位打者を取りたい」と丸山は興味のなかった打撃に磨きをかけ、もっとチームに貢献する決意だ。












