阪神は9日のDeNA戦(横浜)に2―3でサヨナラ負けを喫したが、4年目の28歳・木浪聖也内野手が〝奮闘〟を見せた。

 試合前、遊撃で全試合出場中の中野拓夢内野手(26)の新型コロナ感染が明らかになり、今季初めて「遊撃」に抜擢された木浪。まずはバットで魅せる。1点先制直後の2回二死二塁、「試合前からしっかりイメージして準備はできていたので、あとは食らいつくだけでした」と、左腕エース・今永のカットボールを中前に運んで適時打とした。

 5回にも右前打を放つと、7回守備では、打者・今永の三遊間への打球を横っ飛びで抑える美技も披露。矢野燿大監督(53)も「バットでも守備でもいいプレーを見せていた」と目を細める躍動ぶりだった。

 とはいえ、試合後の本人に満足感に浸る様子は一切なし。「この試合に賭けていたっていうのもありますし。回ってきたチャンスなんで、自分のモノにできるように毎日準備して、結果を残すのとチームに貢献するっていうのが自分の仕事だと思う」。

 矢野政権1年目のルーキーイヤーでは、113試合出場。次代の主力の期待を受けたが、その後は成績を落とし、台頭した中野に出場機会を奪われた。ようやく訪れた千載一遇のチャンス。意地でもモノにしたいところだ。