考え過ぎなのか――。米女子ツアーメジャー第3戦「全米女子プロ選手権」(メリーランド州・コングレッショナルCC=パー72)は23日に開幕する。日本勢は米ツアー通算6勝の畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)、メジャー2勝目を目指す渋野日向子(23=サントリー)らが参戦。注目の渋野は直近5戦で4度の予選落ちを喫しているが、大舞台での復活へ〝脱マネジメント〟のアドバイスも飛び出している。

 昨年大会は東京五輪金メダルのネリー・コルダ(米国)がメジャー初制覇を果たし、2014年のステイシー・ルイス以来となる米国人選手の世界ランキング1位となった。また、40位で終えた渋野は劇的な予選突破で〝千両役者〟ぶりを発揮。2日目は12番パー5で3打目の池ポチャからパーをセーブし、最終18番パー5で2オンイーグルを決めてカットラインに滑り込んだ。

「全米オープン」が3度開催された舞台で行われる今年も、ギャラリーを沸かせるプレーに期待したいところ。問題は直近5戦で4度の予選落ちとなっている状態で、どこまでやれるかだろう。渋野は前週の「メイヤー・クラシック」で予選落ちした後、メジャーに向けて「全体的にしっかり練習できたらと思います。切り替えて頑張ります」とコメント。気持ちの切り替えのうまさには定評があるだけに、最近の不振がうそのような快進撃を見せてもおかしくはない。

 ただ、現状では今季最高位の2位となった4月の「ロッテ選手権」など好調時にあったショットの正確性やビタビタ寄るアプローチは、鳴りを潜めている。本人は復調へ試行錯誤している中、ある男子プロはこんな指摘をしている。

「最近の渋野選手から頻繁に『マネジメント』という言葉を聞く。ゴルフでそれが大事なのは言うまでもないけど、彼女の場合はそれで思い切りのよさが消えているような気がする。今は過剰なマネジメント意識をなくすのもアリじゃないか」

 そもそもセオリーを重視するマネジメントでは、優勝した2019年「AIG全英女子オープン」最終日、短い12番パー4のティーショットでグリーン右の池に入れるリスクを承知で1Wは握らない。不振脱出のきっかけをつかむために、ひとまず野性味あふれるゴルフへ〝原点回帰〟することも一考の余地がありそうだ。