多数のスポーツ選手が関与しているとされる高級売春組織の摘発が、スポーツ界に波紋を広げている。

 イタリア紙「ガゼッタデロスポルト」などはACミランやインテルなどの選手を含む約70人の選手、さらにF1ドライバー1人の関与も伝えられ、激震が走っている。

 こうした選手たちの具体名は一切明かされていないが、南アフリカメディア「2オーシャンズバイブ」は「売春スキャンダルに関与しているF1ドライバーは誰か?」とF1ドライバーを巡る議論が活発化している現状を指摘した。

「イタリア北部で行われている高級売春組織に関する捜査は、予想外の展開を見せている。このグループは、売春幇助の罪で起訴されている。捜査では、インテル・ミラノ、ACミラン、ユベントスなどのクラブに所属するセリエAのサッカー選手約70人が関与していることが明らかになった」と現状を説明した上で「しかし、傍受された1本の電話によって、この事件は思わぬ展開を見せた。それは、名前が明かされていないF1ドライバーの存在だった」と議論の的になっていることを強調した。

「2026年2月18日付の仲介者への通話記録には、関係者が『私にはF1ドライバーの友人がいる…彼はお金で雇えるガールフレンドが欲しいんだ』と述べていることが明らかになった。その返信は簡潔で要領を得たものだった。『ブラジル人を送ってあげよう』。その短い会話の断片は、今や広範な憶測の中心となっているが、それは主にそこに含まれていない内容によるものだ。名前もチーム名も明かされておらず、会合や取り決めが実際に行われたという確証もない」と議論が沸騰している様子を伝えた。

「この発言はF1という競技の特性ゆえに大きな注目を集めている。サッカーでは複数のクラブに所属する数十人の選手が話題に上ることもあるが、F1は常に20人程度のドライバーしかいない小さな世界であり、それぞれのドライバーはソーシャルメディアで非常に注目され、熱心にフォローされている。発言の中で言及された人物を特定する具体的な証拠はないものの、ネット上での憶測は当然ながら爆発的に広がっている」

 捜査当局からはF1ドライバーが誰かに関する正式な見解は出ていないが、2つのキーワードが議論の中心となっている。「誰もが抱いている疑問は『ブラジル人をゲットしたのは誰なのか?』ということだ」。売春組織とされる返答が、なぜブラジル人を派遣することを即答したのかが注目されているのだ。

 また「録音された会話のタイミングは、F1のプレシーズン準備やテストスケジュールと重なる時期であり、ドライバーはイタリア国外へ移動したり、イタリア国外に拠点を置いていることが多い。探偵たちは、26年2月18日頃にイタリアまたはその近郊に誰がいたのかを尋ねるかもしれない(バーレーンでのプレシーズンテストは2月下旬だったので、多くのドライバーはまだヨーロッパにいた)」と2月中旬のイタリアもポイントになっている。

 前代未聞の騒動はまだまだ余波が続きそうだ。