〝広報〟らしく「祭典」を盛り上げる。FA加入1年目のソフトバンクで欠かせない存在となった又吉克樹投手(31)。そんな右腕は球宴ファン投票「中継ぎ投手」部門で現在、西武・平良とシ烈な得票争いを演じて注目を集めている。
先週末時点で平良を抜いてトップに躍り出たが、20日に発表された中間発表では再び2位に後退した。ともに18万票を超え、得票差は約5000票。沖縄出身同士のデッドヒートということもあって、話題を呼んでいる。
ファン投票選出は、選手にとってこの上ない名誉。投票締め切りは27日までで、今週は逆転を狙う1週間となる。「投げてアピールすることしかできない」。勝ちゲームの中できっちり仕事を果たし、ファンからの最後の支持を待つのみだ。
ただ、又吉は現在の率直な思いをこう語る。「一つでも野球の話題が増えればいい」。中日時代からSNSなどでの積極的な情報発信で「又吉広報」と愛される。その姿勢は日ごろからファンを楽しませたい、プロ野球をもっと身近に感じてもらいたいという思いであふれている。
中継ぎ部門4位のオリックス・比嘉、先発部門5位の同僚である東浜、一塁手部門1位の西武・山川(20日現在)と沖縄勢が席巻する情勢にも「今年、沖縄復帰50周年で(東浜)巨もノーヒットノーランを達成して、山川もホームランキングを争っている。球宴でも沖縄県勢が争うのはいい話題。そこが一番」と、どこまでも達観している。
〝広報精神〟の神髄は失わずも、又吉にとって今年の球宴が特別であることに変わりはない。第1戦は本拠地・福岡、第2戦は独立リーグ時代にプレーした松山だ。FA権を取得して大型契約を勝ち取るまでに立身出世を果たした右腕が、凱旋する意義は大きい。「思い出のある球場。選ばれたら頑張りたい」。がっつくことはないが、その意義を理解するファンが選出を望んでいるはずだ。












