巨人・大城卓三捕手(27)が16日、東京都内の球団事務所で契約更改を行い、1000万円増の4500万円でサインした。

 いよいよ主戦捕手に成り上がった。スタメンでは昨季は一塁手での出場機会が上回ったが、今季は76試合のうち71試合が捕手での出場(一塁は5試合)。開幕直前に新型コロナに感染する波乱の幕開けとなったものの、開幕直後に故障離脱した小林の穴を埋め、トータルでは途中出場を含めた93試合で打率2割7分、9本塁打、41打点をマークした。打撃3部門すべてでキャリアハイを更新し、盗塁阻止率も昨季の1割7分2厘から3割4分まで上昇。攻守でリーグ2連覇に貢献した。

 球団側から「このような状況の中、しっかりやってくれた」とねぎらわれたという大城だったが、正捕手の座をつかんだ手応えを問われると「いや、全然ないですね」と即答。「来年もイチからの気持ちでやっていこうと思います」とキッパリだった。日本シリーズでは屈辱の4連敗を喫し、チームメートと同様に悔しさは募るばかりだ。

 まずはオフの間にレベルアップを図り、持ち前の打棒にも磨きをかけるつもり。「ホームラン数が9本で終わってしまったので、2桁を打ちたないなと思います」。〝打てる捕手〟大城がアーチ量産となれば、3連覇もグッと近づきそうだ。(金額は推定)